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乳酸菌製剤って効果あるの?〜腸内フローラを整える“おなかの味方”〜

2026年2月06日

腸内環境を整えるヨーグルトのイラスト|東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚

最近「腸活」という言葉をよく耳にします。ヨーグルト、発酵食品、サプリメント……その中でも特に注目されているのが「乳酸菌製剤」です。
「腸に良いって本当?」「下痢や便秘に効くの?」「腸内フローラ検査でなにがわかるの?」などの疑問に、大腸肛門病専門医の視点からお答えします。

乳酸菌とは? その働き

乳酸菌は糖を分解して乳酸をつくる「善玉菌」の一種です。腸内で有害菌(悪玉菌)の増殖を抑え、腸の動きを整える役割を持っています。
私たちの腸には100兆個以上の腸内細菌が存在し、そのバランスを「腸内フローラ」と呼びます。
このバランスが乱れると、下痢、便秘、肌荒れ、免疫力の低下など、さまざまな不調の原因になります。

腸内細菌細菌叢のイラスト|東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚

乳酸菌と乳酸菌製剤はどう違う?

乳酸菌製剤とは、「腸内フローラを整える目的で処方される医薬品」または「機能性サプリメント」です。
市販の乳酸菌飲料やヨーグルトと違い、効果や安全性が一定の基準で管理されているのが特徴です。

代表的な乳酸菌製剤

以下は医療現場でもよく使われる乳酸菌製剤です。
・ビオフェルミン
・ラックビー

ビオスリー
・ミヤBM

違いについては表を参照。

製品名 製剤 含まれる菌
ビオフェルミン
錠・散
  • ビフィズス菌
ビオフェルミン
R錠・R散
  • 耐性乳酸菌
ラックビー
  • ビフィズス菌
ラックビー
微粒N
  • ビフィズス菌
ラックビー
R散
  • 耐性乳酸菌
ビオスリー
錠・散
  • 酪酸菌
  • 乳酸菌
  • 糖化菌
ミヤBM
錠・散
  • 宮入菌(酪酸菌)

これらは、医療機関でも急性下痢症、抗生物質関連下痢、過敏性腸症候群(IBS)などに対して処方されることがあります。

乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌の違いについて

整腸剤に用いられる ビフィズス菌・乳酸菌・酪酸菌 は、
いずれも腸内環境に関与する菌ですが、働き方や関与する部位は異なります
特に酪酸菌については、菌そのものではなく「産生される酪酸(短鎖脂肪酸)」の作用として、
腸の生理機能との関連が研究されています。

整腸剤に用いられるビフィズス菌・乳酸菌・酪酸菌はいずれも腸内環境に関与しますが、 働き方や関与する部位は同一ではありません。特に酪酸菌については、菌そのものの効果として断定するのではなく、 産生される酪酸(短鎖脂肪酸)を介した作用として研究知見が蓄積されています。

菌の種類 主に存在する部位 関与が示されている作用(学術的に安全な表現) 表現上の注意
ビフィズス菌 主に大腸 腸内細菌叢の構成に関与し、腸内環境の維持に寄与する可能性が示されています。 「腸内環境の維持に関与」などの表現が安全です。
乳酸菌 小腸〜大腸 乳酸産生を通じて腸内pHなどの環境に影響を与え、腸内環境に関与する可能性が示されています。 「悪玉菌を減らす」と断定せず、「増殖しにくい環境形成に寄与」程度が安全です。
酪酸菌 主に大腸 酪酸(短鎖脂肪酸)を産生し、その酪酸を介して大腸上皮の生理機能や腸内環境に関与する可能性が示されています。 「腸を修復する/腸粘膜を守る」といった断定は避け、 「腸上皮機能に関与する可能性」などで表現します。
※上記は主に研究知見に基づく一般的な整理であり、特定製剤の個別の有効性を直接保証する表現ではありません。

科学的根拠(エビデンス)は?

実際、乳酸菌製剤の効果には多くの研究が存在します。

・メタアナリシス(複数の臨床試験を統合した研究)では、乳酸菌製剤が抗生物質による下痢の発生率を約50%低下させたという結果が報告されています(Hempel et al. JAMA,2012 May 9;307(18):1959-69)。
・過敏性腸症候群(IBS)に対する効果も報告されており、症状(腹痛・ガス・下痢など)の軽減に寄与する可能性があります(World J Gastroenterol. 2015 Mar 14;21(10):3072-84)。

市販の乳酸菌食品と乳酸菌製剤では何が違うの?

「ヨーグルトでもいいのでは?」という声もあります。
確かに市販の乳酸菌飲料やヨーグルトにも善玉菌は含まれていますが、医薬品として処方される乳酸菌製剤は“生きて腸に届く力”や“生着性”がより高く設計されていることが多く、効果の信頼性が高いです。

また、医薬品は腸炎や手術後などでも安心して使える点がメリットです。

東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚|ヨーグルトのイラスト

乳酸菌製剤をどんなときに飲むべき?

乳酸菌製剤は、こんなときに特に有効です
・急な下痢や腹痛が続くとき
・慢性的な便秘やガスに悩んでいるとき
・過敏性腸症候群(IBS)がある方
・ストレスでお腹の調子が崩れやすい方

医師からのアドバイス

腸活を続けたいけれど「どの乳酸菌製剤を選べばいいのか」「本当に意味があるのか」と迷う方も多いでしょう。
ここでは大腸肛門病専門医の立場から、乳酸菌製剤を使うときのポイントと、当院での取り組みについてお伝えします。

体にやさしい腸活の味方

乳酸菌製剤は「薬のようでいて、体にやさしい」腸活の強い味方です。
副作用はほとんどなく、腸内バランスを自然に整えるサポートになります。

ただし、すべての人に同じ製剤が合うわけではありません。
「効果を感じにくい」「改善しない」場合は、菌種を変えたり、食事や生活習慣など腸内環境全体を見直すことも大切です。

当院では、腸内フローラ検査をやっています

🌿なお、「乳酸菌が効くかどうか」は、実はあなたの腸内環境次第です。
腸内には数百〜数千種類もの細菌がすみついており、人によって“合う菌”も“合わない菌”も異なります

当院では、**腸内細菌のバランスや特徴を詳しく調べられる「腸内フローラ検査」**を導入しています。

採便のみで検査でき、結果は医師がわかりやすくご説明。
「どんな乳酸菌が自分に合っているか」「食事はどこを改善すべきか」など、一人ひとりに合わせた“腸活プラン”をご提案いたします。

東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚の腸内フローラ(腸内細菌叢)を調べるマイクロバイオミーの説明イラスト

腸内フローラ検査でわかること

・腸内フローラ判定(腸内フローラの良し悪しのスコア)
・多様性判定(腸内フローラの菌の種類の多さの指標)
・健康長寿菌判定(健康長寿の方に多い菌の指標)
・機能性下痢リスク判定(下痢型IBS(過敏性腸症候群)のリスク判定)
・血圧計ディスバイオーシススコア判定(高血圧のリスク判定)
・糖代謝系ディスバイオーシス判定(糖尿病のリスク判定)
・大腸画像検査おすすめ度(大腸がんのリスク判定)
・有用菌の割合
・要注意菌の割合
・改善方法のアドバイス

東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚の腸内細菌叢検査キットの結果説明画像


【こんな方におすすめの検査です】

・下痢や便秘などお腹の悩みでお困りの方
・生活習慣病が気になる方
・免疫機能を高めたい方
・ダイエットや美容に関心のある方

豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚でも処方しています

当院「おなかとおしりのクリニック 東京大塚」では、乳酸菌製剤を含めた腸内環境改善のご相談を承っています。下痢が続くかたは大腸内視鏡検査による精査が必要な場合がございます。
「なんとなくお腹の調子が悪い」「下痢や便秘を繰り返す」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚の大腸内視鏡のバナー


豊島区 おなかとおしりのクリニック 東京大塚

東京都豊島区大塚のおなかとおしりのクリニック 東京大塚の大腸内視鏡検査の結果説明をする院長の写真

監修:豊島区 おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
がん治療認定医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士 など
院長プロフィール

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