2026年1月09日
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、検査内容によっては数万円かかることもあります。
そのため、
・生命保険(医療保険)で給付金は出るのか
・どんな条件なら対象になるのか
・いくら戻るのか
といった点が気になる方は非常に多く、実際に検索数も安定しています。
本記事では、大腸内視鏡検査と生命保険の関係について、給付対象になるケース・ならないケースを分かりやすく解説します。
結論|大腸内視鏡検査は「内容次第」で生命保険が使える
結論から言うと、
・検査のみ:原則、給付金は出ない
・大腸ポリープ切除などの処置あり:給付金の対象になる可能性が高い
というのが基本的な考え方です。
ポイントは「手術扱いになるかどうか」です。
生命保険で給付金が出るケース
大腸内視鏡検査中にポリープを切除した場合、多くの医療保険では 「日帰り手術」または「手術給付金」 の対象になることがあります。
ただし、すべてのケースで自動的に給付されるわけではありません。 次の条件を満たしているかどうかがポイントです。
① 内視鏡下で大腸ポリープ切除を実施していること
単なる観察や検査ではなく、内視鏡を用いて実際にポリープを切除する医療行為が行われた場合に、給付対象となりやすくなります。
② 医師が「手術」として診断書に記載していること
保険会社は診断書の記載内容をもとに判断します。「内視鏡的ポリープ切除術」など、手術として明確に記載されていることが重要です。
③ 保険加入後に発生した疾病であること
加入前から指摘されていた病変や既往症に該当する場合、給付対象外となることがあります。加入時の告知内容や特別条件の有無も確認しましょう。
これらの条件を満たしている場合
5万円〜10万円程度の給付金が支払われるケースがあります。
検査のみ(異常なし)の場合
× 結論:処置(切除・治療)がない検査は給付対象外が原則
大腸内視鏡検査を受けたとしても、治療や大腸ポリープ切除などの処置を行わず 検査のみで終了した場合は、多くの生命保険で給付金の対象になりません。
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1 大腸内視鏡検査で腸内を観察しただけで終了した場合
観察のみで、切除や治療などの処置が行われていないケースです。
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2 生検(組織採取)のみで、切除をしていない場合
診断のために一部を調べる行為であり、治療(切除)とは区別されることが多いです。
給付対象にならない理由
これらはいずれも病気の診断や確認を目的とした検査であり、 保険上の「手術」には該当しないと判断されるためです。
給付金請求で重要な3つのポイント【図解】
給付金の可否は、主に ①診断書の記載(病名・手術名)、 ②契約内容(約款・特約)、③請求手続き の3点で決まります。
※画像はイメージです
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診断書の記載を確認
病名(例:大腸ポリープ)/手術名(例:内視鏡的ポリープ切除術) -
約款・特約(契約内容)を確認
対象手術一覧/日帰り手術特約/加入時期・不担保など -
書類をそろえて請求する
領収書・明細書/診断書(必要時)/保険会社の請求書
※給付可否・給付額は契約内容により異なります。請求前に約款をご確認ください。
給付金請求前チェックリスト
- ✓ 検査中に大腸ポリープ切除(内視鏡的切除)を行った
- ✓ 診断書に「内視鏡的ポリープ切除術」など手術名が記載されている
- ✓ 保険加入後に発生した疾病である
- ✓ 手術給付金・日帰り手術特約が契約に含まれている
- ✓ 領収書・診療明細書(必要に応じて診断書)を保管している
上記に複数該当する場合、給付金の対象となる可能性があります。
実際の可否は、必ず加入している保険の約款をご確認ください。
モデルケース:給付金と自己負担のイメージ
大腸内視鏡検査でポリープ切除を行った場合、加入している医療保険の内容によっては 手術給付金・日帰り手術特約の対象となり、自己負担をカバーできることがあります。 ここでは あくまで一例(モデルケース) を示します。
- 医療費(自己負担額)は、医療機関・処置内容・病理検査の有無などで変動します。
- 給付金の可否・金額は、約款・特約・加入時期・告知内容・不担保条件などで変わります。
大腸ポリープ1個を日帰りで切除(3割負担の目安)
- 検査+組織検査: 約8,000円
- 大腸ポリープ切除術(内視鏡的粘膜切除術): 約18,000円
- 薬剤費・処置費: 約2,000円
- 手術給付金(入院給付金日額の10倍): 50,000円
- 日帰り手術特約: 10,000円
給付内容によっては、自己負担を上回る給付となることがあります。
複数のポリープを日帰りで切除(3割負担の目安)
- 検査+組織検査: 約8,000円
- 大腸ポリープ切除術(EMR)×3個: 約35,000円
- 病理検査費: 約5,000円
- 薬剤費・処置費: 約3,000円
- 手術給付金(入院給付金日額の10倍): 50,000円
- 日帰り手術特約: 10,000円
複数切除でも、契約内容によっては自己負担をカバーできる場合があります。
※複数切除でも給付は「手術1回分」として扱われることが一般的です(契約条件による)。
※本記事は一般的な情報提供です。実際の給付可否・金額は契約内容により異なります。請求前に保険会社へ約款をご確認ください。
よくある質問(Q&A)
A. 原則出ません。診断・検査のみは手術に該当しない扱いになることが多いためです。
A. 多くの契約では対象外です。切除などの治療行為がない場合は「検査」と判断されやすいです。
A. 出る可能性は高いですが「必ず」ではありません。契約内容(手術給付金の対象範囲)と診断書記載で決まります。
A. 切除を行っていれば対象になることがあります。きっかけより「切除(手術)をしたか」が重要です。
A. 可能性はあります。自費かどうかより、約款上の「手術」に該当する処置が行われたかで判断されます。
A. 一般的には領収書・診療明細書、必要に応じて診断書(手術名の記載)が求められます。
A. 契約や請求金額によります。簡易手続きで不要な場合もありますが、迷ったら保険会社に確認が確実です。
A. 手術給付金の設定(例:5万円・10万円など)により異なります。入院給付が付く契約では加算される場合もあります。
A. 加入時の告知内容や特別条件(部位不担保など)により対象外になることがあります。契約状況の確認が必要です。
A. 時効(請求期限)があるため早めが安心です。期限は契約・保険会社で異なるので、案内書面で確認してください。
まとめ|迷ったら「大腸ポリープ切除をしたか」が判断基準
・大腸内視鏡検査だけ → 原則、給付なし
・大腸ポリープ切除あり → 給付対象の可能性が高い
・診断名・約款・請求手続きが重要
なお、検査そのものの費用相場や保険診療の自己負担額については、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 大腸内視鏡検査だけ → 原則、給付なし
ポリープ切除あり → 給付対象の可能性が高い
診断名・約款・請求手続きが重要
なお、検査そのものの費用相場や保険診療の自己負担額については、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の費用は?3割負担で約5,000〜30,000円|保険適用と自費の違いを徹底解説

監修:豊島区 おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
がん治療認定医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士 など
院長プロフィール