膵臓炎が炎症を起こしている状態を膵炎と言います。急性膵臓炎や慢性膵炎の可能性があり、超音波で膵臓の腫れや周囲の液体貯留などを確認する事ができます。膵臓自体の形が変わる事があります。

膵臓癌は初期に症状が現れにくいため、発見が遅れる事が多いですが、エコー検査で膵臓に異常な腫瘍（しゅりゅう）を発見する事ができる可能性があります。腫瘍の形や大きさが不規則で、周囲の臓器への浸潤も見られる事があります。

肝硬変は、肝臓の慢性的な障害が進行して、肝組織が繊維化し硬くなる病気です。腹部エコーでは、肝臓の表面が凸凹していたり、肝臓が縮んでいる様子を確認する事ができます。また、肝硬変が進行すると、腹水（お腹の中に水分がたまる事）や脾臓の腫れ（脾腫）が見られる事もあります。

脂肪肝は、肝臓に過剰な脂肪が蓄積する病気で、飲酒や肥満、糖尿病が原因として挙げられます。超音波検査では、肝臓のエコー像が明るく見える事があり、脂肪が蓄積している事がわかります。脂肪肝は進行すると肝炎や肝硬変に繋がる事があるため、早期に発見する事が重要です。

肝臓癌は、肝硬変や慢性肝炎が原因で発症する事が多いです。腹部エコーで肝臓内に異常な塊や腫瘍を発見する事ができます。腫瘍が大きくなる前に定期的にエコーを行い、早期に発見する事が肝臓癌の治療の鍵となります。

胆石症は、胆嚢内に胆石ができる病気で、腹部エコーでは胆石を確認する事ができます。胆石がある場合、胆嚢内で石が動く音（エコーの中で音が鳴る事）を確認できる事があります。胆石が大きくなると、痛みを引き起こしたり、胆嚢炎を引き起こす事があります。

胆嚢炎は、胆嚢が炎症を起こす病気で、腹部エコーでは胆嚢が腫れている様子や、胆嚢壁の厚みが増している事を確認できます。また、胆嚢内に液体の集まり（胆嚢内膿）が見られる事もあります。急性胆嚢炎が発症すると、激しい腹痛や発熱を伴う事があります。

腎結石は、腎臓内に石ができる病気です。腹部エコーで、腎臓内に結石が映し出される事があります。結石が大きくなると、尿管を塞いで痛みを引き起こす事があります。

腎臓に腫瘍ができる事もあります。超音波で腎臓内に腫瘍を発見する事ができ、腫瘍の大きさや形を確認する事ができます。腎臓癌は早期に症状が現れにくいため、定期的な検査で早期発見を目指す事が重要です。

腎不全は、腎臓が十分に機能しなくなる状態です。腹部エコーでは、腎臓が腫れていたり、形が不規則になっている事を確認する事があります。腎不全が進行すると、透析治療が必要になる場合もあります。

脾腫は、脾臓が異常に腫れる状態です。腹部エコーで脾臓が大きくなっている事が確認でき、脾腫の原因には感染症や肝疾患、血液疾患などが考えられます。脾臓が大きくなると、脾臓が破裂するリスクも高くなるため、注意が必要です。

脾臓にも腫瘍が発生する事があります。超音波で腫瘍の存在を確認する事ができ、良性の腫瘍と悪性の腫瘍（脾臓癌など）が区別されます。腫瘍が大きくなると、脾臓が破裂する事があるため、早期に診断して治療を行う事が大切です。

膀胱結石は、膀胱内に石ができる病気です。エコーで膀胱内に結石が見つかる事があり、結石が尿の流れを妨げる事で痛みを引き起こす事があります。

膀胱癌は、膀胱の内側の細胞ががん化する病気です。腹部エコーでは膀胱内に腫瘍が見られる事があります。膀胱癌は血尿を伴う事が多く、早期発見が予後に大きく影響します。

前立腺肥大は、加齢に伴い前立腺が大きくなる状態で、尿道を圧迫し、尿の出が悪くなる事があります。腹部エコーで前立腺が大きくなっている様子を確認する事ができます。

前立腺癌は、男性に多く見られるがんで、早期に症状が出にくいのが特徴です。腹部エコーでは、前立腺内に異常が見つかる事があります。前立腺癌の疑いがある場合には、さらに詳細な検査を行う事が推奨されます。