
胃カメラ検査
胃カメラ検査
こんな症状がある方は放置せず、はやめに胃カメラ検査を受けましょう。
この検査により、逆流性食道炎・食道がん・胃炎・胃潰瘍・ピロリ菌感染・胃がん・十二指腸潰瘍などの病変を早期発見する事が可能です。特に、日本では胃がんが比較的多い病気のため、定期的な胃カメラ検査を受けることが重要です。
当院では、長年にわたり内視鏡検査・治療を専門的に研鑽してきた医師が、すべての検査を担当しています。高度な知識と技術を活かし、短時間で正確な検査を行うことで、苦痛や不快感をできる限り軽減しています。
従来の経口内視鏡検査では、スコープが舌の付け根に触れるため、反射的に強い嘔吐感を引き起こしやすく、つらさを感じる方が多くいらっしゃいました。一方、鼻から挿入する経鼻内視鏡検査では、この部分に触れないため、嘔吐感や不快感が大幅に軽減されます。
経鼻内視鏡検査は、鎮静剤を使わずに鼻や喉への局所麻酔だけで受けることが可能です。鎮静剤を使わない場合は、検査中に医師と会話をしたり、ご自身でモニター画像を確認することができます。また、検査後に自分で車を運転して帰ることもできます。
検査後も安心してお休みいただけます
鎮静剤を使った内視鏡検査の後も、リラックスしてお過ごしいただける環境を整えています。
鎮静剤を使用した検査では、検査後にすぐに目は覚めますが、しばらくは少しぼんやりした状態が続くことがあります。そのため、当院では安全のために30~60分程度お休みいただいています。
患者さんが周囲を気にせず安心してお過ごしいただけるよう、個別のリカバリールームをご用意しています。リラックスした状態で、落ち着いてお帰りの準備をしていただけます。
AI技術を搭載した最新内視鏡システムで、より精度の高い診断を実現
当院では、内視鏡診断を支える最新のAI技術と高度な内視鏡システムを導入し、がんや炎症などの早期発見・正確診断に努めています。
AIメディカル社の最新AIシステムgastroAI™ model-G2を導入しています。gastroAI model-G2は、内視鏡機器から受信した胃内視鏡画像をリアルタイムで解析し、早期胃がんや腺腫が疑われる領域を検出します。検出時には画面上に矩形を表示し、音で通知することで、医師による病変の見落としを防ぎ、検査中のダブルチェックをサポートします。
当院では、内視鏡分野で世界をリードするオリンパス社の最新システム「EVIS X1」を導入しています。これにより、微細ながんや炎症を見落としにくくなり、検査の質が大きく向上しています。内視鏡検査の精度は、医師の技術や知識に加えて、こうした高度な機器の性能に支えられています。「EVIS X1」には以下のような最新機能が搭載されており、短時間で負担を抑えた、質の高い検査を可能にしています。
がん細胞は周囲に血管を集め、酸素や栄養を取り込むために特有の血管パターンを示します。NBIは特殊光を照射して毛細血管の分布を詳細に映し出し、通常光では気付きにくい微細な早期がんを検出します。特に食道や咽頭の早期がん発見に優れ、特殊光の改良により胃がんの早期発見にも有効です。
高解像度・高画素数のハイビジョン画像により、拡大しても細部まで鮮明に観察可能です。短時間で緻密な検査を行うために不可欠な機能です。
従来の視野角140度に対し、「EVIS X1」では170度の広い視野を確保。ヒダやシワが多い消化管の観察で死角が減り、一度に広い範囲を確認できるため、見落としリスクを低減します。
このように、最新AI技術と多彩な観察モードを備えた「EVIS X1」を活用し、患者さんの負担を抑えながら、より精度の高い診断を提供しています。
胃の検査には「胃カメラ検査」と「バリウム検査」があります。バリウム検査はX線を使用し、胃の形や大きな病変を確認するのに適しています。一方、胃カメラ検査は、胃の粘膜を直接観察し、より詳細な診断が可能です。
胃がんやピロリ菌のチェックを希望される方は、精密検査が可能な胃カメラ検査をおすすめします。
胃カメラ検査とバリウム検査の比較に関しては下記のコラムをご参照ください。
次に当てはまる方は一度、胃カメラ検査をおすすめします。
胃カメラ検査の正確性を高めるため、前日の食事には次の点に注意してください。
胃カメラ検査を安全かつスムーズに終えるには、前日の準備が大切です。
胃カメラ検査前日
夕食は胃カメラ検査前日の21時までにお済ませください。
また、胃内に残りやすい食材(葉物野菜、根菜類、きのこ、海藻類、こんにゃく、しらたきなど)はお控えください。
なお、水・お茶・スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
胃カメラ検査当日
朝食は胃カメラ検査終了後までお控えください。
水やお茶などの水分は摂取していただいて構いません。
また、「血液をサラサラにする薬」や「血糖を下げる薬」などで服用を中止するよう指示があったお薬以外の常用薬を服用されている方は、普段通りの時間に服用してください。
当院を初めて受診される方は、胃カメラ検査予約時間の30分前までに、すでに受診されたことのある方は15分前までにご来院ください。
胃カメラ検査はそのままの服装で受けていただけますので、リラックスできる服装でご来院ください。
胃カメラ検査
1.受付
受付にてマイナンバーカードもしくは保険証や各種受給証のご提示をお願いします。
2.診察
医師による診察(診察当日に検査を受ける場合のみ)
3.胃カメラ検査準備
4.胃カメラ検査開始
細い内視鏡を鼻または口から挿入し、食道・胃・十二指腸などの内部を順に観察します。経鼻胃カメラ検査の場合は、検査中でも医師と会話することが可能です。必要に応じて、病変が疑われる部位の組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べる「生検(病理検査)」を行うこともあります。
所要時間:約5〜10分程度
胃カメラ検査後
鎮静剤を使用した場合は、検査後30分程度リカバリールームでお休みいただきます。
医師による胃カメラ検査の結果説明があります。
胃カメラ検査中に生検(組織採取)をした場合は、病理検査の結果に時間を要すため、後日(2週間後以降)受診して頂き医師による結果説明があります。
検査内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
胃カメラ(胃内視鏡検査)(観察のみ) | 1,500円 | 3,000円 | 4,500円 |
胃カメラ(胃内視鏡検査)+生検※ | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
※生検とは病変の組織を一部採取して、顕微鏡で確認する検査です。
※上記費用に診察料、薬剤料などが別途かかります。
近年、胃カメラ検査(胃内視鏡検査)を受ける際の負担を軽減するため、鎮静剤を選択できる医療機関が増えています。
鎮静剤とは、不安を和らげたり、軽い眠気を引き起こしたりする薬であり、麻酔薬とは異なります。胃カメラ検査では、一般的にミダゾラムやプロポフォールといった鎮静剤が用いられます。当院ではミダゾラムを採用しており、静脈注射を行う事で、検査中の緊張や不快感を軽減できます。
鎮静剤の効き方には個人差があり、深く眠ってしまい検査中の記憶がほとんどない方もいれば、意識はあるもののリラックスした状態で検査を受けられる方もいます。なお、普段からお酒をよく飲まれる方や、睡眠薬・精神安定剤を服用している方は、鎮静剤の効果が弱まりやすい傾向があります。
鎮静剤を使用すると、一時的に血圧の低下や呼吸の抑制が起こる事があるため、安全管理のためにモニターで状態を確認しながら検査を行います。また、鎮静剤の影響が完全に抜けるまでには時間がかかるため、胃カメラ検査後はリカバリールームで30分ほど休憩してからご帰宅いただきます。なお、検査当日は鎮静剤の影響で注意力や判断力が低下するため、自動車・バイク・自転車の運転は禁止されており、公共交通機関やご家族の送迎などの手段を確保しておく必要があります。
当院では、鎮静剤の使用は原則として経口胃カメラ検査(経口内視鏡検査)時に限定しています。経鼻胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)の場合、鎮静剤の影響でマウスピースの装着が難しくなったり、鼻血が出た際の処置に支障をきたしたりする可能性があるためです。
初めて胃カメラ検査を受ける方や、嘔吐反射が出やすい方、過去に検査がつらかった経験がある方は、経鼻胃カメラ検査や鎮静剤を使用した胃カメラ検査をご検討ください。当院は大塚駅南口から徒歩1分にあり、鎮静剤を使用した場合でも安心してご帰宅いただけます。
胃カメラ検査(胃内視鏡検査)について不安や疑問がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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