冬に多い食中毒とは?ノロウイルス?ランキング形式で発表|豊島区大塚の内科・消化器内科・肛門科・内視鏡|大塚駅南口1分|おなかとおしりのクリニック 東京大塚

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冬に多い食中毒とは?ノロウイルス?ランキング形式で発表

冬に多い食中毒とは?ノロウイルス?ランキング形式で発表|豊島区大塚の内科・消化器内科・肛門科・内視鏡|大塚駅南口1分|おなかとおしりのクリニック 東京大塚

2025年10月08日

冬に最も多い食中毒の原因は、圧倒的にノロウイルスです。厚生労働省の統計によると、冬季(11月〜2月)の食中毒の約7割以上がノロウイルスによるものと報告されています。気温が低くなって細菌が減る一方、ウイルスは乾燥や寒冷に強く、わずかな量で感染・発症するため、冬場こそ油断できません。
本記事では、冬に多い食中毒の原因をランキング形式で紹介し、感染の仕組みや症状、予防のポイントを医師の立場から解説します。

令和6年度の病因物質別月別食中毒発生状況

冬場の食中毒では、ウイルスによる感染が圧倒的に多く第1位を占めます。なかでも代表的なのがノロウイルスで、全国的に11月から3月にかけて急増します。気温が低くなると細菌の活動は弱まりますが、ウイルスは乾燥や低温に強く、わずかな量でも感染・発症するのが特徴です。
続いて多いのが細菌性食中毒(サルモネラ属菌やカンピロバクターなど)、さらに近年では**寄生虫感染(アニサキスなど)**も報告されています。冬は一見安全に思われがちですが、実は感染リスクが高い季節です。

豊島区(池袋、東池袋、巣鴨、駒込、王子、北区、板橋、文京区より亜癖良好)おなかとおしりのクリニック 東京大塚の院長が解説する冬の食中毒発生状況のグラフ
厚生労働省:食中毒発生状況より

冬に多い食中毒ランキングTOP3

発生件数・重症度・季節性をもとに、冬に特に多い3つの原因をピックアップしました。

第1位 ノロウイルス感染症

冬の食中毒の代表格。感染力が非常に強く、わずか10〜100個程度のウイルス粒子で発症します。主な感染経路は、
・感染者の手を介した食品汚染
・加熱不十分な二枚貝(特にカキ)
・トイレ後の手洗い不足
です。症状は突然の嘔吐・水様性下痢・発熱が典型で、特に高齢者施設や学校で集団発生が起こりやすいのが特徴です。

豊島区(池袋、東池袋、巣鴨、駒込、王子、北区、板橋、文京区より亜癖良好)おなかとおしりのクリニック 東京大塚でノロウイルス感染症の患者を診察した際のノロウイルスの画像

厚生労働省:感染腸炎(特にノロウイルス)
予防のポイント:
・調理前・食事前の手洗いを徹底
・カキなどは中心温度85〜90℃で90秒以上加熱
・嘔吐物処理時は使い捨て手袋・マスクを使用

政府広報オンライン:ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?

第2位:ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)

カレー・シチュー・スープなどの「作り置き料理」が主な原因です。
加熱後に常温で放置すると、芽胞(がほう)を形成して生き残った菌が増殖。
翌日に食べた際に感染し、腹痛と下痢を起こします。
症状は軽度で自然軽快することが多いですが、高齢者では脱水に注意が必要です。

豊島区(池袋、東池袋、巣鴨、駒込、王子、北区、板橋、文京区より亜癖良好)おなかとおしりのクリニック 東京大塚でウェルシュ菌感染症の患者を診察した際のウィルシュ菌の画像


予防のポイント:
・調理後は速やかに冷却して保存
・翌日に食べる際は再加熱(75℃以上で1分)
・大量調理は小分けにして冷ます

厚生労働省:細菌による食中毒

第3位:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)

手指の傷や鼻腔内に存在する細菌が、おにぎり・弁当・惣菜などの調理後食品に付着して発生します。
細菌自体ではなく、菌が作る**エンテロトキシン(耐熱性毒素)**による食中毒で、
短時間(1〜6時間)で激しい嘔吐を起こすのが特徴です。


予防のポイント:
・調理前の手洗いと手指の消毒を徹底
・調理後は常温放置せず冷蔵保存
・手に傷がある場合は手袋を着用

冬の食中毒の予防法

手洗いが非常に大事です。

特に手洗いが大事なタイミング

・家に帰った時
・食事をするとき
・食事をするとき
・トイレに行った後

調理の際にしっかりと中まで火を通す

生食用以外の二枚貝(カキ・ホタテ・アサリなど)を食べる場合は、中心部までしっかりと加熱(85〜90℃で90秒以上)**しましょう。

東京都豊島区(巣鴨、池袋、駒込、板橋、北区、王子、文京区対応) 便潜血陽性にて無痛大腸カメラ検査対応。牡蠣を食べたらノロウイルス感染症でになった生牡蠣の写真


見た目が温まっていても内部温度が十分に上がっていないことが多く、加熱不足ではウイルスが生き残ります。特にカキフライや鍋料理などでは、火力や調理時間に注意が必要です。
生食用の貝類であっても、免疫力が低下している方や小児・高齢者はできるだけ加熱して食べることが望ましいです。

感染を広げない

体調がすぐれないときは、無理に調理を行わず、他の人に任せるようにしましょう。
嘔吐や下痢などの症状がある場合、知らないうちにウイルスや細菌が食品に付着してしまうことがあります。

また、食中毒にかかった人の嘔吐物や便を処理する際は、使い捨て手袋とマスクを着用し、ペーパータオルなどで拭き取った後に塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒することが大切です。
処理後は石けんと流水で丁寧に手洗いを行い、感染を広げないように心がけましょう。

豊島区(池袋、東池袋、巣鴨、駒込、王子、北区、板橋、文京区より亜癖良好)おなかとおしりのクリニック 東京大塚の家でできる食中毒の予防法

東京都感染症所法センター:手洗いの方法

下痢・嘔吐が続く場合は大腸内視鏡検査を

食中毒の後も下痢や腹痛が長引く場合、単なるウイルス性腸炎ではない可能性があります。特に、
・血便が出る
・体重減少がある
・便潜血検査で陽性
といった場合は、感染性腸炎後の炎症性腸疾患(IBD)や腫瘍性病変が隠れていることがあります。

豊島区(池袋、東池袋、巣鴨、駒込、王子、北区、板橋、文京区より亜癖良好)おなかとおしりのクリニック 東京大塚の院長が冬の食中毒患者に対して無痛大腸内視鏡検査を行う写真

おなかとおしりのクリニック 東京大塚の大腸内視鏡検査の特徴


当院「おなかとおしりのクリニック 東京大塚」は、JR大塚駅南口から徒歩1分の場所にある消化器・肛門科専門クリニックです。
大腸内視鏡検査には、最新のAI内視鏡システム「Olympus EVIS X1」とAI診断支援ソフトEnd-Brain Eyeを導入し、微小な大腸ポリープや早期大腸がんも高精度に検出します。
また、炭酸ガス送気により検査後のお腹の張りを軽減し、鎮静剤・鎮痛剤併用によって眠っている間に検査が終わる“苦痛の少ない大腸内視鏡検査”を実現。
消化器内視鏡専門医の資格を持つ女性医師(火曜日限定)や女性スタッフが在籍しており、初めての方や女性の患者さまにも安心して大腸内視鏡検査を受けていただける環境を整えています。
豊島区・池袋・巣鴨・東池袋エリアから通いやすく、安全・精密・快適」をモットーに、地域の皆さまのおなかとおしりの健康を支えています。

よくある質問

Q1. ノロウイルスは一度かかると免疫ができますか?
A. 残念ながら型が多数あるため、完全な免疫は得られません。再感染もあり得ます。

Q2. 食中毒と感染性胃腸炎の違いは?
A. 「食中毒」は原因食品があるものを指し、「感染性胃腸炎」は人から人への感染も含みます。

Q3. ノロウイルス感染時に病院へ行くタイミングは?
A. 脱水症状(口の渇き・尿量減少・意識低下など)がある場合は早めの受診が必要です。

まとめ

冬でも油断できない食中毒。特にノロウイルスは少量でも感染し、家庭内感染も起こりやすいウイルスです。手洗い・加熱・保存温度など「基本の衛生管理」が最も効果的な予防策です。
下痢や嘔吐が続く場合は、豊島区大塚駅徒歩1分の「おなかとおしりのクリニック 東京大塚」までご相談ください。

冬に多い食中毒について説明する院長写真 豊島区(巣鴨、池袋、東池袋、駒込、板橋、北区、王子、文京区対応)で胃がん検診、無痛大腸カメラ(大腸内視鏡検査)対応

監修:東京都豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会指導医・専門医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士
院長プロフィール

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