2025年11月29日

肛門周囲に突然の激しい痛みや腫れが現れたら、それは「肛門周囲膿瘍」かもしれません。肛門周囲膿瘍は、肛門の周りに膿がたまる病気で、適切に治療しても約30〜40%の方が後に痔瘻(じろう)という慢性的な病気に移行する可能性があります。
早期発見と適切な治療により症状の悪化を防ぐことが重要です。この記事では、肛門周囲膿瘍の症状の見分け方から原因、診断方法、治療法、そして再発予防まで、専門医が詳しく解説します。肛門周囲の痛みや腫れでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

肛門周囲膿瘍とは|肛門周りに膿がたまる病気
肛門周囲膿瘍とは何か
肛門周囲膿瘍は、肛門陰窩という小さな穴から細菌が入り込み、肛門の周りに膿が溜まる病気です。「肛門が痛い」「お尻にしこりができた」「肛門が腫れている」といった症状で気づく方が多く、放置すると症状が悪化していきます。
どんな人がなりやすいのか
20代から40代の働き盛りの男性に多く見られ、男女比は約3対1です。ただし、女性や高齢者でも発症することがあります。特に以下のような方は注意が必要です:
- 下痢や便秘を繰り返す方
- 長時間座りっぱなしの仕事をしている方
- ストレスが多い方
- 免疫力が低下している方(糖尿病、HIV感染症など)
- 痔の既往がある方
痔とは違うのか
「肛門が痛い」と感じると、多くの方が「痔かもしれない」と考えます。しかし、肛門周囲膿瘍と痔は異なる病気です。
一般的な痔(痔核)は、肛門の血管が腫れたり、出血したりする病気で、痛みはあってもそれほど激しくないことが多いです。一方、肛門周囲膿瘍は細菌感染による膿の溜まりで、ズキズキとした激しい痛みが特徴です。また、発熱を伴うこともあります。
「いつもの痔だろう」と自己判断せず、激しい痛みや腫れがある場合は、早めに専門医の診察を受けることが大切です。
肛門周囲膿瘍の症状|激しい痛み・腫れ・発熱が特徴
肛門周囲膿瘍の典型的な症状:肛門周囲の激しい痛み・腫れ・赤みを伴います。
肛門周囲の激しい痛み
肛門周囲膿瘍の最も代表的な症状は、肛門やお尻の周辺に現れる激しい痛みです。 ズキズキとした拍動性の痛みが特徴で、時間の経過とともに徐々に強くなっていきます。 座ったり、排便したり、歩いたりする動作で痛みが増強します。夜間に痛みで眠れなくなることも少なくありません。
肛門周囲の腫れ・しこり
肛門の周囲に腫れやしこりを触れることができます。皮膚が赤く腫れ上がり、熱を持っているように感じます。 指で触ると柔らかく、中に液体(膿)が溜まっている感触があります。 腫れの大きさは親指大から鶏卵大までさまざまで、膿瘍の位置によっては外から見えにくい場合もあります。
発熱・悪寒
膿瘍が大きくなると、38度以上の発熱を伴うことがあります。 悪寒や倦怠感など、全身症状が現れることもあります。 特に深い場所に膿瘍ができた場合(深部膿瘍)は、高熱が出やすい傾向があります。
排便時の痛み・出血
排便時に痛みが強くなることがよくあります。肛門を刺激するため、膿瘍部分の痛みが増強します。 また、炎症により少量の出血を伴うこともありますが、大量の出血は通常見られません。 痛みのために排便を我慢してしまい、便秘になることもあります。
膿の排出
膿瘍が自然に破れた場合、肛門周囲から膿が出てくることがあります。膿が出ると一時的に痛みが軽減しますが、 これは治癒したわけではありません。 膿が出た後も、痔瘻に移行するリスクが高いため、必ず医療機関を受診する必要があります。
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肛門周囲膿瘍の原因|細菌感染と肛門腺の炎症
裂肛(切れ痔)が原因になることも
裂肛(切れ痔)も肛門周囲膿瘍の原因の一つです。裂肛とは、肛門の皮膚が裂けてしまう状態で、硬い便の通過や強いいきみによって起こります。
裂肛によって肛門周囲に傷ができると、そこから細菌が侵入しやすくなります。特に、裂肛が慢性化して深い潰瘍になっている場合は、細菌感染のリスクが高まります。
クローン病などの炎症性腸疾患
クローン病は、腸の粘膜に異常をきたす病気で、肛門周囲膿瘍や痔瘻の原因となることがよくあります。クローン病では、腸全体に炎症が起こり、肛門周囲にも病変ができやすい特徴があります。
クローン病の患者さんは、一般の方に比べて肛門周囲膿瘍を発症しやすく、また再発を繰り返すことも少なくありません。肛門周囲膿瘍を繰り返す場合は、クローン病などの炎症性腸疾患が隠れていないか、専門医による検査が必要です。
細菌やウイルス感染
肛門周囲膿瘍を引き起こす細菌は、主に大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などです。これらは腸内に常在する細菌ですが、肛門腺に侵入すると感染を起こします。
また、まれにウイルス感染や性感染症が原因となることもあります。免疫力が低下している場合は、通常であれば感染を起こさない程度の細菌でも、膿瘍を形成する可能性があります。
その他のリスク要因
肛門周囲膿瘍の発症には、以下のようなリスク要因も関係しています:
- 下痢を繰り返すこと(水様便が肛門陰窩に入り込みやすい)
- 便秘(硬い便が肛門を傷つける)
- 糖尿病などによる免疫力の低下
- HIV感染症・AIDS
- ステロイド薬や免疫抑制剤の使用
- 長時間の座位(デスクワーク、長距離運転など)
- 肛門周囲の不衛生
原因が特定できないこともあります
肛門周囲膿瘍は、明確な原因が特定できないまま発症することも少なくありません。健康な方でも、些細なきっかけで肛門腺に細菌感染が起こり、膿瘍を形成することがあります。
原因がはっきりしない場合でも、適切な治療を受けることが重要です。また、繰り返し発症する場合は、クローン病などの基礎疾患がないか、専門医による精密検査をおすすめします。
肛門周囲膿瘍の診断方法|視診・触診・画像検査
問診|症状の確認と経過の把握
診察の最初に、いつから・どのような症状があるかを詳しく伺います。肛門周囲の痛みがいつから始まったか、痛みの程度、発熱の有無、膿が出ているかどうかなど、具体的な症状を確認します。
また、過去に肛門周囲膿瘍や痔瘻の既往がないか、下痢や便秘などの便通異常、クローン病などの基礎疾患の有無についても確認します。これらの情報は、診断や治療方針を決める上で重要です。
視診|肛門周囲の観察
視診では、肛門周囲の皮膚の状態を目で確認します。肛門周囲に腫れや発赤(赤み)がないか、皮膚の色の変化、膿の排出の有無などを観察します。
肛門周囲膿瘍では、肛門の周りに赤く腫れた部分が確認できることが多く、触ると熱感があります。膿瘍が皮膚の近くにある場合は、外から見て腫れがはっきりとわかります。
触診|膿瘍の位置と大きさの確認
触診では、指で肛門周囲を優しく触れて、膿瘍の位置や大きさ、硬さを確認します。膿瘍がある部分は腫れて柔らかく、波動感(中に液体が溜まっている感触)があります。
また、必要に応じて肛門内に指を挿入する直腸指診を行うこともあります。これにより、肛門の内側に膿瘍がないか、痔瘻の有無などを確認できます。ただし、痛みが強い場合は無理に行わないこともあります。
肛門周囲膿瘍に必要な画像検査|MRI・CT・超音波検査
視診・触診だけでは膿瘍の位置や大きさが十分に把握できない場合、画像検査を行います。特に、深い場所にある膿瘍(深部膿瘍)や、痔瘻への進行が疑われる場合には画像検査が重要です。
MRI検査(1番診断能力が高い)
肛門周囲膿瘍の診断において、MRI検査が最も有用とされています。MRIは軟部組織の描出に優れており、膿瘍の位置、大きさ、範囲、そして痔瘻の有無を詳細に確認できます。特に、複雑な痔瘻を伴う場合や、再発を繰り返す場合には、MRI検査が欠かせません。
CT検査
CT検査は、膿瘍の範囲や周囲の組織への広がりを確認するのに有用です。特に、深部膿瘍や広範囲の感染が疑われる場合に行われます。ただし、MRIと比較すると軟部組織の描出はやや劣ります。
肛門周囲膿瘍のCT検査イメージ:膿瘍の範囲や深さを確認します。
超音波(エコー)検査(簡便ですぐにできる検査)
超音波検査は、簡便に行えるため、膿瘍の位置や大きさを確認する初期検査として用いられることがあります。リアルタイムで観察できるため、膿の溜まり具合を確認しながら検査ができます。
超音波(エコー)検査イメージ:皮膚に近い膿瘍の位置や大きさを確認します。
血液検査|炎症の程度を確認
血液検査では、白血球数やCRP(炎症反応)の値を測定し、感染や炎症の程度を確認します。肛門周囲膿瘍では、白血球数やCRPが上昇していることが多く、感染の重症度を判断する指標となります。
また、糖尿病やHIV感染症などの基礎疾患が疑われる場合は、血糖値や免疫機能の検査も行います。
痔瘻を合併しているか診断
肛門周囲膿瘍は急性期の状態であり、これが慢性化すると痔瘻になります。初診時に既に痔瘻が形成されているかどうかを見極めることが重要です。
痔瘻が疑われる場合は、MRI検査や肛門鏡検査で瘻管(トンネル)の有無を確認します。瘻管が確認された場合は、根治には外科的な痔瘻手術が必要になります。
何科を受診すればよいか
肛門周囲膿瘍が疑われる場合は、肛門科を受診してください。一般的な内科や消化器内科でも初期対応は可能ですが、専門的な診断と治療のためには、肛門疾患を専門とする医療機関の受診をおすすめします。
当院では、肛門科の専門医が診察を行い、必要に応じて速やかに画像検査や治療を実施いたします。肛門周囲の痛みや腫れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
肛門周囲膿瘍の治療法|切開排膿手術と抗菌薬治療
肛門周囲膿瘍の治療は、切開排膿手術が基本です。膿を体外に排出することで、痛みを速やかに軽減し、感染の拡大を防ぎます。抗菌薬だけでは治癒しないため、原則として手術が必要です。ここでは、肛門周囲膿瘍の具体的な治療法について、専門的に解説します。
切開排膿手術|肛門周囲膿瘍の根本治療
肛門周囲膿瘍の治療において、切開排膿手術は最も重要な治療です。膿瘍部分の皮膚を小さく切開し、溜まっている膿を体外に排出します。これにより、痛みが劇的に改善し、感染の拡大を防ぐことができます。
切開排膿手術の流れ
麻酔
局所麻酔を行います。膿瘍周囲に麻酔薬を注射しますが、炎症が強い場合は麻酔が効きにくいこともあります。必要に応じて静脈麻酔や腰椎麻酔(下半身麻酔)を併用することもあります。
切開
膿瘍の最も膨らんでいる部分を、メスで1〜2cm程度切開します。切開部位は、膿が最も溜まっている場所を選びます。
排膿
切開した部分から膿を排出します。膿瘍腔(膿が溜まっていた空間)をきれいに洗浄し、壊死組織があれば取り除きます。
ドレーン留置または開放創
切開した傷口を縫合せず、開放したままにするか、ドレーン(排膿管)を挿入します。これにより、残った膿や浸出液が自然に排出され、再び膿が溜まるのを防ぎます。
抗菌薬治療|補助的な役割
抗菌薬は補助的な治療として使用されます。抗菌薬だけでは膿瘍は治癒しないため、必ず切開排膿と併用します。
肛門周囲膿瘍の原因菌は、大腸菌やブドウ球菌、嫌気性菌などが多いため、これらに効果のある抗菌薬が選択されます。一般的には、セフェム系抗菌薬やペニシリン系抗菌薬、嫌気性菌に効果のあるメトロニダゾールなどが使用されます。
抗菌薬を使用するタイミング
- 切開排膿手術の前後
- 発熱や全身状態の悪化がある場合
- 糖尿病などの基礎疾患があり、感染が広がりやすい場合
- 深部膿瘍で広範囲の感染が疑われる場合
術後の処置とケア
切開排膿後は、創部(傷口)のケアが重要です。開放創として治癒させるため、定期的な処置が必要になります。
洗浄・ガーゼ交換
創部を毎日洗浄し、清潔なガーゼで保護します。当院では、術後の通院時に医師または看護師が処置を行います。ご自宅でも、入浴時にシャワーで優しく洗い流すことが推奨されます。
疼痛管理
術後は痛みが残ることがありますが、通常は数日で軽減します。必要に応じて、鎮痛薬(痛み止め)を処方します。
排便管理
便秘や下痢は創部に負担をかけるため、便通を整えることが重要です。必要に応じて、緩下剤(便を柔らかくする薬)を処方します。
治癒までの期間
切開排膿後、創部が完全に治癒するまでには通常2〜4週間かかります。創部は内側から徐々に肉芽組織(新しい組織)で埋まっていき、最終的に皮膚が再生します。
この期間、週に1〜2回程度の通院が必要です。医師が創部の治癒状態を確認し、必要に応じて洗浄やガーゼ交換を行います。
当院での肛門周囲膿瘍治療
当院では、肛門外科の専門医が、肛門周囲膿瘍の診断から治療まで一貫して対応いたします。日帰り手術にも対応しており、患者さんの負担を最小限に抑えた治療を心がけています。
肛門周囲の痛みや腫れ、発熱などの症状がある方は、我慢せずにお早めにご相談ください。迅速な診断と適切な治療で、症状の悪化を防ぎます。
肛門周囲膿瘍と痔瘻の関係|30-40%が痔瘻に移行
肛門周囲膿瘍から痔瘻へ|なぜ移行するのか
肛門周囲膿瘍は急性期の状態で、膿が溜まっている段階です。切開排膿手術で膿を出しても、膿が通った道(瘻管)が残ってしまうことがあります。この瘻管が、肛門の内側(直腸側)と外側(皮膚側)をつなぐトンネルとなり、痔瘻となります。
肛門腺から始まった感染が、組織を破壊しながら外側に向かって進んでいくため、感染の通り道が瘻管として残りやすいのです。切開排膿で膿を出しても、この瘻管が完全に閉鎖しないと、痔瘻に移行してしまいます。
痔瘻の症状|繰り返す膿の排出
痔瘻になると、以下のような症状が現れます:
膿や分泌物の排出
肛門周囲から膿や血液混じりの分泌物が繰り返し出ます。下着が汚れることが多く、日常生活に支障をきたします。
瘻孔(ろうこう)からの排膿
肛門周囲の皮膚に小さな穴(瘻孔)が開き、そこから膿が出ます。時に複数の瘻孔ができることもあります。
軽度の痛みや違和感
肛門周囲膿瘍のような激しい痛みではなく、鈍い痛みや違和感が続きます。座っているときや排便時に不快感があります。
症状の繰り返し
一時的に症状が軽減しても、再び膿が溜まって腫れや痛みが出るという経過を繰り返します。
痔瘻の分類|単純痔瘻と複雑痔瘻
痔瘻は、瘻管の走行や複雑さによって分類されます。治療方針は、痔瘻のタイプによって異なります。
単純痔瘻(Simple Fistula)
特徴:
- 瘻管が1本で、走行が単純
- 肛門括約筋への影響が少ない
- 瘻管が浅い位置を走行
治療:開放術やくり抜き法で比較的容易に治癒
複雑痔瘻(Complex Fistula)
特徴:
- 瘻管が複数あり、枝分かれしている
- 肛門括約筋の深い位置を通る
- 複数の瘻孔がある
- クローン病などに合併
治療:括約筋温存術やシートン法など、高度な手術技術が必要
痔瘻の診断方法
痔瘻の診断には、視診・触診に加えて、MRI検査が最も有用です。MRIは瘻管の走行、枝分かれの有無、括約筋との位置関係を詳細に描出できるため、手術計画を立てる上で欠かせません。
MRI検査(最も推奨される検査)
瘻管の走行、複雑性、括約筋との関係を3次元的に評価。手術前の必須検査です。
肛門鏡検査
肛門内部を観察し、瘻管の内孔(肛門側の開口部)を確認します。
瘻管造影検査
瘻孔から造影剤を注入し、X線やCTで瘻管の走行を確認します。(最近はMRIに置き換わりつつあります)
痔瘻の治療|根治には手術が必要
痔瘻は、自然治癒することはほとんどなく、根治には手術が必要です。抗菌薬だけでは治りません。手術は、瘻管の走行や複雑さに応じて、適切な方法が選択されます。
開放術(Lay Open法)
瘻管を切開して開放する最も一般的な方法です。治癒率が高く、再発率が低いのが特徴です。単純痔瘻に適用されます。
くり抜き法(Fistulectomy)
瘻管を周囲の組織と一緒に完全に切除する方法です。再発率が低く、確実性の高い手術です。
シートン法(Seton法)
瘻管に糸やゴムを通し、徐々に締めていくことで瘻管を切開する方法です。括約筋を温存しながら治療できます。
括約筋温存術
肛門括約筋を温存しながら瘻管を処理する高度な手術です。複雑痔瘻や括約筋を多く巻き込む痔瘻に適用されます。
痔瘻を放置すると…
痔瘻を放置すると、以下のようなリスクがあります:
- 慢性化して症状が繰り返される
- 瘻管が複雑化して治療が困難になる
- 日常生活の質(QOL)が低下する
- 感染が広がり、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を起こす
- まれに痔瘻がんが発生する
痔瘻の症状がある場合は、早めに専門医を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
肛門周囲膿瘍から痔瘻治療までの流れ
急性期:肛門周囲膿瘍発症
激しい痛み、腫れ、発熱 → 切開排膿手術
2〜4週間後:経過観察
創部の治癒を確認。痔瘻形成の有無をチェック
数週間〜数ヶ月後:痔瘻の診断
MRI検査で瘻管を確認。手術計画を立てる
痔瘻根治術
開放術、くり抜き法、シートン法などで根治
術後:完全治癒
定期的な通院で経過観察。再発予防
当院での痔瘻治療
当院では、肛門外科の専門医が、肛門周囲膿瘍から痔瘻まで、一貫して治療を行います。MRI検査による正確な診断のもと、患者さん一人ひとりに最適な手術方法を選択します。
肛門周囲膿瘍の治療後に膿が繰り返し出る、肛門周囲に違和感があるなどの症状がある方は、痔瘻の可能性があります。早めにご相談ください。
肛門周囲膿瘍に関するよくある質問


まとめ
肛門周囲膿瘍は、肛門の周囲に膿が溜まる急性の感染症で、突然の激しい痛みや腫れ、発熱が特徴です。歯状線にある肛門腺に細菌が侵入することで発症します。
早期発見と適切な治療が重要です。 肛門周囲膿瘍は自然治癒することはほとんどなく、切開排膿手術による治療が必要です。抗菌薬だけでは治癒しません。激しい痛みや腫れ、発熱などの症状がある場合は、我慢せずに早めに肛門外科・大腸肛門科の専門医を受診してください。
当院では、肛門外科の専門医が迅速な診断と適切な治療を行っております。日帰り手術にも対応しており、患者さんの負担を最小限に抑えた治療を心がけています。肛門周囲の痛みや腫れでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

監修:東京都豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会指導医・専門医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士
院長プロフィール