2025年9月12日

大腸がんや直腸がんは、日本で非常に多いがんのひとつです。
しかし「早期発見できれば治る可能性が高いがん」であることをご存じでしょうか?
この記事では、実際に大腸がんを経験された桑野さんへのインタビューを交え、便潜血検査と大腸カメラの重要性を医師の視点でわかりやすく解説します。
「怖い」「恥ずかしい」と感じて検査を避けてしまう前に、ぜひ一度お読みください。
桑野さんの体験を通して、便潜血検査や大腸内視鏡検査の重要性を、ぜひ多くの方に知っていただきたいのです。
▶ 桑野さんのインタビュー記事はこちら
大腸がん体験談 – Medical DOC
桑野さんのリアルな体験談
「怖かったから検査を先延ばしにした後悔」
取材で桑野さんは、こう語りました。
「正直、便潜血陽性って言われてもピンとこなかった。痛くもないし、血なんて見えないし」
「大腸カメラ検査って怖そうで、恥ずかしくて、つい先延ばしにした」
「でも、それでがんが進んでしまった。検査を避けた自分を責めたくなった」
この言葉は、患者さんたちのリアルな本音です。
実際、大腸がんや直腸がんの診断を受けた方の多くが「もっと早く受ければよかった」と口をそろえます。
大腸がん・直腸がんは「早期発見」なら治せる可能性が高いがん
大腸がんや直腸がんは怖い病気ですが、早期に発見すれば大腸内視鏡で治療できるケースもあります。その理由を解説します。
40歳を過ぎたら大腸がんのリスクが増加
大腸がんは日本人に最も多いがんの一つ。
死亡数も多く、特に40歳を過ぎるとリスクが急増します。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
早期発見で治療が変わる
✅ 早期なら内視鏡で切除可能な場合がある
✅ 大腸ポリープ(腺腫)の段階で予防的に切除可能である
「早期発見=命を守る」というシンプルな事実を、桑野さんは痛感されました。
便潜血検査は「最初の防波堤」
便潜血検査は大腸がんの入り口を見つけるスクリーニング検査です。手軽だからこそ受ける意味を理解しましょう。

便潜血検査とは?
便潜血検査(べんせんけつけんさ)は、便の中に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。血液が肉眼では確認できないレベルでも、特殊な薬剤で化学的に反応させることで「潜血=隠れた出血」を検出できます。
なぜ重要なのか?
大腸がんや大腸ポリープは、進行するにつれて出血を伴うことが多くあります。しかし初期の段階では自覚症状がほとんどなく、「下痢や便秘」「腹痛」といった一般的な症状では気づきにくいのが実情です。便潜血検査は、こうした初期の病変からのわずかな出血をキャッチし、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)につなげる“入り口”として非常に重要です。
日本大腸肛門病学会:「大腸がん検診」
大腸内視鏡検査の重要性
大腸内視鏡検査は「命を守る検査」といわれるほど、消化器領域の中でも特に重要です。日本では大腸がんの患者数が増加しており、早期発見・予防のために内視鏡の役割はますます大きくなっています。ここでは、大腸内視鏡検査がなぜ重要なのかをわかりやすく解説します。
大腸がんを早期に発見・予防できる
大腸内視鏡検査では、粘膜を直接観察するため小さなポリープや早期がんでも発見することができます。また、その場でポリープを切除することで将来のがん化を防ぐことが可能です。便潜血検査と比較して感度・特異度が高く、「診断」と「予防」を同時に実現できる点が大きなメリットです。
健康管理の柱として定期検査が推奨される
大腸がんは進行してからでは治療が難しくなることも少なくありません。だからこそ定期的な大腸内視鏡検査は「健康を守る習慣」として位置づけられています。便潜血陽性が出た場合や、血便・下痢・便秘の変化など気になる症状があるときも、早めの受診が安心につながります。
当院での大腸内視鏡検査について
豊島区・大塚駅前の「おなかとおしりのクリニック 東京大塚」では、最新の内視鏡システムを導入し、安心・快適な大腸内視鏡検査を提供しています。
おなかとおしりのクリニク 東京大塚の大腸内視鏡検査の特徴
当院ではオリンパス社製の最新内視鏡システム(EVIS X1)を使用し、AIによるリアルタイム病変検出機能を活用しています。微細な病変も見逃さず、正確で質の高い検査が可能です。女性の方にも安心して受けていただけるよう、女性内視鏡医による検査日も設けています。

また、苦痛をできる限り軽減するために鎮静下での検査に対応しており、検査中の不安を最小限に抑えています。検査後も30分~1時間ほどリカバリールームでお休みいただいております。

大塚駅徒歩すぐ、豊島区をはじめ池袋・巣鴨・王子エリアからもアクセス良好です。「便潜血が陽性になった」「検診で指摘を受けた」「一度しっかり調べておきたい」と思われた方は、ぜひ当院にご相談ください。
まとめ
大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見・予防に直結する大切な検査です。症状がなくても定期的に受けることで「安心」を手に入れることができます。
豊島区・大塚駅周辺で大腸内視鏡検査をご検討の方は、おなかとおしりのクリニック 東京大塚へ。AI搭載の最新内視鏡と経験豊富な専門医が、患者さま一人ひとりに安心と信頼の医療を提供いたします。

監修:東京都豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会指導医・専門医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士