
体重減少(特に何もないのに痩せる)
体重減少(特に何もないのに痩せる)
「最近、特に運動もしていないし、食事も変わっていないのに体重が減ってきている気がする」、そんなふうに感じた事はありませんか?
体重が減ると一見すると「良い事」「ダイエット成功?」と思いがちですが、意図しない体重減少には注意が必要です。
実は、消化器系の病気や他の疾患が隠れている事もあるのです。私たち「おなかとおしりのクリニック東京 大塚」には、こうした“原因不明の体重減少”で不安を感じて来院される患者様も多くいらっしゃいます。この記事では、何が原因になり得るのか、どう対処すべきか、そしてなぜ内視鏡検査が大切なのかを、分かりやすくお話ししていきます。
まず、「特に何もしていないのに痩せてきた」と感じる場合、以下のような原因が考えられます。
意外と知られていないのですが、胃や腸の働きが低下していると、栄養の吸収が悪くなる事があります。その結果、ちゃんと食べていても体重が落ちてしまうのです。
特に注意したいのが、**胃がんや大腸がん、慢性胃炎、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)**などです。これらの病気は、初期にはほとんど症状がない場合もありますが、「痩せてきた」というサインで気づく事もあります。
甲状腺の病気(バセドウ病など)では、基礎代謝が上がりすぎて体重が落ちる事があります。ほかにも、糖尿病や副腎疾患など、内分泌系の異常によって体重減少が起こるケースもあります。
食欲が落ちてしまうほどのストレスや、知らず知らずのうちに進行するうつ状態でも、体重が減る事があります。気持ちの面で不調が続いている場合も、決して無視はできません。
高齢の方では、見た目ではあまり分からなくても、筋肉が減って体重が落ちているというケースも少なくありません。これは健康リスクにもつながるため、やはり注意が必要です。
ここで少し、「胃」と「大腸」と体重減少の関係性について、より詳しくお話ししておきましょう。
胃は、食べ物を一時的に貯め、消化の準備をする重要な器官です。しかし、胃がんや慢性胃炎、胃潰瘍などの病気があると、以下のような理由で体重が減ってしまう事があります。
特に胃がんは初期には無症状で進行する事も多く、「なんとなく痩せてきた」「最近、食が細くなった」というサインで初めて見つかるケースもあるのです。
次に、大腸ですが、こちらは栄養や水分を吸収し、便を形成する役割があります。大腸に何らかの病変があると、次のような変化が起こります。
実際、大腸がんの初期症状として「便秘と下痢を繰り返す」「便が細くなった」「体重が減った」という変化が報告されています。これらは、患者様ご自身では気づきにくい変化かもしれませんが、医師にとっては重要なサインです。
一時的な体重変化ならば様子を見る事もあるかもしれませんが、数週間〜数ヶ月にわたって体重が明らかに減少している場合には、一度きちんと検査を受ける事をおすすめします。
これらは、消化器系の病気が進行しているサインである可能性があります。
体重減少の原因を調べるために重要なのが、「内視鏡検査」です。
特に、胃や大腸の状態を直接目で見て確認できるという点で、非常に高い精度で病気の早期発見が可能になります。
当院「おなかとおしりのクリニック東京 大塚」では、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけており、鎮静剤を使ったリラックスした状態での検査も可能です。
不安な気持ちがあるからこそ、「何もない」事を確認するためにも、内視鏡検査を受ける価値は十分にあります。もちろん、何か異常が見つかった場合も、早期発見できればその分、治療の選択肢も広がり、回復への道のりも短くなります。
「ただの体重減少かもしれない」、「年齢のせいかもしれない」そんなふうに思っていても、体の中では違うサインが出ているかもしれません。
「おなかとおしりのクリニック東京 大塚」では、消化器専門医があなたの不安に寄り添い、必要な検査や治療をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。大切なのは、“早めに気づく事”と“きちんと確認する事”です。あなたの健康を守る第一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。
一概に全員が必要というわけではありませんが、他の症状(食欲不振、腹痛、便通異常など)がある場合や急激な体重減少がある場合は、内視鏡で消化管の状態を確認する事が望ましいです。
当院では、鎮静剤を使用してウトウトした状態で検査を受けられる方法をご案内しています。多くの方が「思っていたより楽だった」とおっしゃっていますので、ご安心ください。
胃カメラは5〜10分、大腸カメラは15〜30分程度で終わります。前処置や回復時間を含めて、全体で1〜2時間程度を見ておくとよいでしょう。
その場でポリープの切除や組織検査を行える場合もあります。検査後に詳しい説明をさせていただき、必要な治療や今後の方針をご提案いたします。
医師が必要と判断した場合の内視鏡検査は保険適用となります。気になる症状があれば、まずは診察にお越しください。
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