
吐き気・嘔吐(食後以外にも気持ち悪くなる)
吐き気・嘔吐(食後以外にも気持ち悪くなる)
こんにちは。「おなかとおしりのクリニック東京 大塚」です。
最近、「食後じゃなくてもなんだか気持ちが悪い」「突然吐き気が襲ってくる事がある」といったご相談が増えています。
実は、吐き気や嘔吐の原因は“食後”に限ったものではありません。ストレスや自律神経の乱れ、胃腸の不調、感染症、さらには胆のうや膵臓のトラブルなど、さまざまな要因が絡んでいる事があります。
では、日常生活ではどんな点に気をつけたらいいのでしょうか?そして、どのようなタイミングで内視鏡検査が必要になるのでしょうか?
この記事では、吐き気・嘔吐の主な原因と日常でできる対処法、そして専門的な検査の必要性について、わかりやすく解説していきます。
胃の動きが悪くなったり、過敏になったりすると、食後でなくても吐き気を感じる事があります。
慢性胃炎や機能性ディスペプシアという病気が関わっている事もあり、特に「朝起きたときから気持ちが悪い」「空腹時にムカムカする」といった方は要注意です。
意外に思われるかもしれませんが、ストレスや緊張、睡眠不足も吐き気の原因になります。自律神経のバランスが乱れると、胃腸の動きにも影響が出るのです。
特に、まじめで責任感の強い方ほど、ストレス性の吐き気を抱えている事が多いように感じます。
急な吐き気と下痢を伴う場合、ウイルス性胃腸炎や食中毒の可能性も。症状が激しい場合は脱水に注意し、早めに医療機関を受診しましょう。
脂っこいものを食べた後に吐き気を感じる場合は、胆石症や慢性膵炎といった疾患も考えられます。
これらは内科的な検査だけでは診断が難しく、内視鏡や画像診断が必要なケースです。
高血圧や糖尿病などの薬が原因で吐き気が出る事もあります。
また、女性の場合は月経周期や妊娠初期など、ホルモンの変化によっても吐き気が起きやすくなります。
私たちが吐き気を感じるとき、多くの場合、その根本には胃の不調や異常が隠れている事が多いです。
なぜなら、胃は「食べ物を受け入れ、溶かし、腸に送る」という消化の最初のプロセスを担っており、胃の働きがスムーズでないと、それだけで身体が不快感を示すようにできているからです。
では、具体的にどんな胃の状態が吐き気や嘔吐を引き起こすのか、以下で詳しく解説していきます。
慢性的な胃の粘膜の炎症により、胃の動きが低下したり、胃酸の分泌が不安定になったりする状態です。
ピロリ菌感染が関与している事も多く、空腹時にムカムカしたり、食べた直後に気持ちが悪くなったりする事があります。「胃が重たい感じ」「ゲップが多い」なども併発する典型的な症状です。
近年注目されている病気のひとつで、内視鏡で見ても胃に明らかな異常が見つからないのに、吐き気や胃の不快感が続くというのが特徴です。
この疾患の背景には、胃の運動機能の低下、知覚過敏、自律神経の乱れなどがあると考えられています。ストレスが引き金になるケースも多く、30〜50代の働き盛りの方にも増えています。
胃や十二指腸の粘膜が胃酸によってただれてしまう病気です。「食後や空腹時にみぞおちがキリキリ痛む」という症状とともに、吐き気を感じる事もあります。進行すると出血を伴う事もあり、その場合は吐血や黒い便(タール便)が見られる事も。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の診断・治療には、内視鏡検査が不可欠です。早期のうちに発見できれば、薬で治す事が可能です。
ごくまれなケースではありますが、初期の胃がんでも「なんとなく気持ちが悪い」「食欲が落ちる」といった、はっきりしない症状が出る事があります。特に、ピロリ菌に長年感染していた方や、家族に胃がんの既往がある方は、年に一度の胃内視鏡検査(胃カメラ)がとても大切です。
糖尿病や神経の障害、長期的な薬の服用などにより、胃の収縮がうまくいかなくなり、食べ物が胃に長くとどまりすぎる状態を指します。この場合、食後ではなくても胃がもたれ、吐き気を感じる事が多いのが特徴です。
脂っこい食事、香辛料の多いもの、冷たい飲み物などは避け、消化の良い食事をゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。また、空腹すぎても胃酸が刺激になる事があるので、軽めに分食するのもおすすめです。
自律神経を整えるには、睡眠、食事、運動のバランスがとても大切です。深呼吸やストレッチ、趣味の時間をもつ事も、ストレスを軽減する助けになります。
一時的に市販の胃薬で症状が和らぐ事もありますが、長期間の服用は症状をマスクしてしまう事もあるため、注意が必要です。市販薬で改善しない場合は、医師の診察を受けましょう。
「吐き気だけで病院に行くのは大げさかな…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、症状が1週間以上続く場合や、体重が減ってきた、食欲がない、みぞおちが痛むといった症状がある場合は、内視鏡検査(胃カメラ)を受ける事を強くおすすめします。
当院「おなかとおしりのクリニック東京 大塚」では、苦痛を最小限に抑えた内視鏡検査を行っています。鎮静剤の使用や、検査中の様子をしっかり説明しながら進めていきますので、初めての方でも安心して受けていただけます。
吐き気の裏に、胃潰瘍や胃がん、ピロリ菌感染などが隠れている事もあります。早期発見・早期治療のためにも、「念のため」の検査が、将来の健康を守る第一歩になります。
無理に食べる必要はありませんが、水分補給だけはしっかりとしてください。少し落ち着いたら、おかゆやスープなど消化の良いものから再開しましょう。
空腹時の胃酸の影響や、自律神経の乱れが関係している事が多いです。コーヒーの飲みすぎや冷たい飲み物の摂取も関係している場合があります。
はい。月経周期にともなうホルモンの変動によって、吐き気や胃の不快感が出やすくなる方もいらっしゃいます。
当院では鎮静剤を使った内視鏡検査を行っています。寝ている間に終わるような感覚で、「意外と楽だった」とのお声が多いです。
体重減少、黒い便(消化管出血)、食欲低下、みぞおちの痛み、喉のつかえ感などがある場合は、内視鏡検査を含む精密な診断をおすすめします。
吐き気や嘔吐は、誰にでも起こりうる身近な症状ですが、継続的に起こる場合は、身体からのサインかもしれません。市販薬や自己判断で済ませず、ぜひ一度、私たち「おなかとおしりのクリニック東京 大塚」にご相談ください。
症状の原因を明らかにし、必要であれば内視鏡検査を行う事で、安心して日常生活を送るお手伝いができます。あなたの「おなか」と「おしり」の健康を守るために、私たちは全力でサポートいたします。
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