2025年6月30日

「肛門科って、いったい何をするところ?」「恥ずかしくて行きにくい…」
そう思っている方は、実はとても多いのではないでしょうか。
肛門科は、痔だけでなく、便に関する悩みやお尻周りの違和感、出血などを幅広く診る専門の診療科です。
この記事では、肛門科で診てもらえる症状や、受診タイミング、診察の流れ、そして「恥ずかしさを減らす工夫」について、わかりやすく大腸肛門病専門医が解説します。

肛門科はなにをみる科なの?
肛門科はその名の通り、おしり(肛門)に関するトラブルを専門的に診察・治療する診療科です。
肛門科でよく診る主な病気
・痔核(いぼ痔)
・裂肛(切れ痔)
・痔瘻(あな痔)
・直腸脱・肛門脱
・肛門周囲膿瘍
・便秘・下痢に伴う肛門の痛み・出血
・肛門がん・直腸がん・大腸がんの早期発見
特に、排便時の出血や痛みを放置している方が多いですが、肛門科では原因を正しく診断し、早めに治療することで悪化を防ぐことができます。
肛門科は「恥ずかしい」から後回し…は危険
「おしりを診てもらうなんて恥ずかしい…」そう感じて受診をためらう方は少なくありません。ですが、がまんしても自然に治らないのが肛門の病気の特徴です。
例えば、出血がある場合、それが「痔」なのか「がんの初期症状」なのか、自己判断ではわかりません。当院にも「もっと早く来ればよかった」とおっしゃる患者さんがたくさんいらっしゃいます。

肛門科を受診すべき症状は?
以下のような症状がある方は、早めの肛門科受診をおすすめします。
・排便時に出血がある(鮮血・黒い血どちらも)
・おしから血が出る
医療コラム参照☞「びっくり仰天!おしりから血が・・・誰にも相談できない」
・おしりが腫れている、痛い
医療コラム参照☞「突然おしりが痛い!考えられる原因と受診の目安」
・おしりから「何かが出る」ような感覚がある(ぷにぷにしたものなど)
・便が細くなった、出しにくい
・便秘や下痢が続いていて、肛門に刺激がある
・肛門の周囲がかゆい、しみる
・市販の痔の薬が効かない
放っておくと、手術が必要になったり、肛門の機能に影響が出たりすることもあります。
肛門科の診察はどう進む?恥ずかしさに配慮した安心の診察の流れ
「おしりの診察って、恥ずかしい」「どんなふうに診るの?」と不安な方も多いかもしれません。でもご安心ください。最近の肛門科クリニックでは、患者さんのプライバシーや羞恥心に最大限配慮しながら診察を進めています。こちらでは、肛門科の診察を受けるときにどんな流れになるのか、具体的なステップをわかりやすくご紹介します。
肛門科診察の基本的な流れ
当院を含め、一般的な肛門科クリニックでの診察は以下のように進みます。
① 問診:症状や生活習慣を丁寧にヒアリング
まずは問診から始まります。いつから症状があるのか、どのような痛みや出血があるのか、排便習慣、食生活、生活スタイルなどをお聞きします。
痔や肛門疾患は生活習慣とも深い関わりがありますので、恥ずかしがらずにお話しください。医師は患者さんの負担を減らせるよう、リラックスした雰囲気で進めます。
② 視診・触診(必要な場合のみ)
症状に応じて、診察ベッドで左側を下にして横になる「左側臥位」という体勢をとります。
毛布やタオルを使っておしり以外をしっかり覆い、羞恥心に配慮します。
視診では肛門の周囲を目で確認し、腫れ、出血、炎症などをチェック。必要に応じて、軽く触れて痛みの有無や状態を確認します。
③ 肛門鏡検査(必要な場合のみ)
痛み止めを含むゼリーを塗布したうえで、デジタル肛門鏡という細い器具を用いて肛門内を確認します。
このときもできるだけ痛みがないように配慮し、短時間で終了します。撮影した画像を保存し、患者さんと一緒に画面を見ながら説明するクリニックも多いです。

④ 診断と説明・治療方針の提案
検査結果をもとに、考えられる病気の診断を伝えます。
画像を一緒に確認しながら、どんな状態なのかをわかりやすく説明します。
治療は多くの場合、薬物療法や生活指導で改善が期待できますが、症状や希望に応じて外科的処置を提案することもあります。
恥ずかしさへの配慮も進化
最近では、当院のように「女性医師による診察対応」や「専用の更衣スペース」「プライバシーに配慮した診察室」などを備えたクリニックも増えています。
「恥ずかしいから行けない」と我慢せず、ぜひ一度気軽にご相談ください。早めの受診が、つらい症状を楽にする第一歩です。
豊島区 おなかとおしりのクリニック 東京大塚の肛門科の特長
「肛門科ってちょっと恥ずかしい」「痛かったらどうしよう」——そんな不安をお持ちの方も安心してご来院いただけるように。
当院では、専門医による的確で丁寧な診療をはじめ、女性医師による診察日を設けるなど、患者さまのプライバシーと安心に徹底的に配慮しています。肛門の病気だけでなく、腸全体の健康をトータルで考える診療を行っています。
大腸肛門病専門医による安心の肛門診療
当院は、豊島区大塚駅南口から徒歩1分の便利な場所にあります。
大腸肛門病専門医が在籍し、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻、肛門周囲膿瘍などの診療を専門的に行っています。
・無理な肛門診察は行いません
まずは問診を大切にし、必要な範囲で負担の少ない検査を提案。デジタル肛門鏡を採用し、患者さまと一緒に画像を確認しながらわかりやすく説明します。
・女性医師による診察対応
毎週火曜日は女性医師が診療を担当しています。
「男性医師には相談しづらい」という女性患者さまも、安心してご来院いただけます。
・内痔核に対する日帰り注射療法(ALTA療法)にも対応
いぼ痔(内痔核)の治療では、注射による日帰り療法も可能です。痛みや通院回数を抑えた治療を選択できます。
日本大腸肛門病学会 痔の日帰り手術って・・・?
大腸全体を診る視点で便秘・下痢・IBD・大腸がんもサポート
おしり(肛門)の症状だけを診るのではなく、腸全体の健康をトータルでサポートします。
便秘や過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患、大腸がんの診療にも対応。
・大腸内視鏡検査(大腸カメラ)で精密診断
症状の原因をしっかりと調べるために、大腸内視鏡検査を実施。AI画像診断支援システムを活用した精密な診断を行います。
・痛みを抑えた胃カメラ検査・大腸カメラ検査
鎮静剤・鎮痛剤を用いた「苦しくない」「痛くない」内視鏡検査を提供。検査への不安が強い方にも好評です。
・口コミでも「安心できた」「説明が丁寧」と高評価
実際に受診された患者さまからは「丁寧な説明で安心した」「女性医師に診てもらえてよかった」とのお声をいただいています。
豊島区の肛門外科おすすめしたい医院に選ばれました。
☞豊島区の肛門外科当院紹介記事
恥ずかしがらずに相談してほしい理由
肛門の病気は、年齢・性別問わず誰にでも起こる可能性があります。
決して恥ずかしいことではありませんし、おしりの病気を放置することで悪化する前に、専門医に相談することが何より大切です。多くの方が、「もっと早く診てもらえばよかった」と言います。悩みを一人で抱えず、専門家に相談してみてください。
まとめ:おしりの不調は放置せず早めの相談を
・肛門科は痔・便秘・出血・違和感などの診察を専門に行う診療科
・「恥ずかしいから・・・」と放置するのはNG
・病気の早期発見・早期治療が大事。
・女性対応の体制があるクリニックがおすすめ
ご相談はお気軽に
・「おしりに違和感が。。。」と感じた時が受診のタイミングです。
・おなかとおしり、両方から大腸肛門病専門医がケアいたします。
・胃カメラ検査、大腸カメラ検査も痛くなく、苦しくなく行えます。
👉豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚の大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)の特徴はこちら

監修:
おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍
(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士