2025年2月04日

こんにちは。おなかとおしりのクリニック 東京大塚の院長です。
このたび、ベトナム・ハノイにある「Mirai Healthcare Center」と業務提携をいたしました。私はこれまで3回ハノイに渡航し、現地で胃カメラ検査(上部消化管内視鏡)の技術指導を行ってきました。

ハノイの街は活気にあふれ、フォーやブンチャーの香りがあちこちから漂う魅力的な食文化の都です。ハーブや野菜をたっぷり使った料理は胃にやさしいと思われがちですが、実際には香辛料やヌクマム(魚醤)、脂っこい鍋料理なども人気で、胃のトラブルを抱える方も少なくありません。
私が現地で指導していて強く感じたのは、ベトナムではピロリ菌陽性率が高いという点です。ピロリ菌は胃潰瘍や慢性胃炎、そして胃がんのリスク因子として知られています。東南アジアでは感染率が高い国が多く、実際にハノイでも「若い人でもピロリ菌陽性」というケースをよく耳にしました。
私の指導先のMirai Healthcare Centerの先生方も、「ピロリ菌検査や除菌治療を日本と同じ水準で提供したい」という強い思いを持っておられました。胃カメラで精密に観察し、ピロリ菌感染の有無を調べ、必要に応じて除菌する。こうした日本式の内視鏡医療を根づかせるために、現地で実技を通じた指導を行いました。
現地の医師の皆さんは本当に熱心で、英語や通訳を交えながらも挿入法、観察のポイント、鎮静法までしっかり学んでくださり、私も「どう伝えれば分かりやすいか」を常に考えさせられました。医療は文化を超えて、人をつなぐものだと実感した貴重な経験です。

また、ベトナムの人々は伝統医学や食事療法を日常的に取り入れています。生姜やハーブティーで胃を温めたり、漢方的な生薬を使ったりと、「胃を大切にする文化」も根付いています。ですが、都市部では欧米式の食生活も急増し、揚げ物、ファストフード、砂糖たっぷりのミルクティーなども人気で、逆流性食道炎や胃潰瘍、さらにはピロリ菌による慢性胃炎の患者さんも増加傾向にあります。
日本の胃カメラ検査は「痛い」「怖い」というイメージを持たれがちですが、実際には鎮静剤を使ってウトウトした状態で受けられ、負担を大きく軽減できます。ハノイでの指導でも「患者さんの負担を最小限に」という日本のスタイルを重点的にお伝えしました。
おなかとおしりのクリニック 東京大塚でも、豊島区大塚駅南口徒歩1分という利便性を活かし、安心して受けられる胃カメラ・大腸カメラ検査を提供しています。日本在住のベトナム人の患者さんにも多くご来院いただいており、「母国語で説明を聞きたい」「日本語に不安がある」という方も安心していただけるよう心がけています。
当院では消化器内科・肛門科を専門に、胸やけ、腹痛、便秘、下痢、血便、痔など幅広い症状を診療しています。特に痔でお悩みの方は「恥ずかしい」と言われることが多いですが、日本では肛門科専門クリニックでしっかり治療を受けるのが一般的です。
ハノイのMirai Healthcare Centerとの提携を通じて、改めて「文化や言葉が違っても、患者さんが安心できる医療を届けたい」という思いを強くしました。今後もハノイでの技術支援を継続しつつ、日本で暮らすベトナム人の皆さんの健康もサポートしていきます。
「日本に来て胃腸の調子が合わない」
「ピロリ菌が心配」
「日本の病院は言葉が不安」
「内視鏡検査は痛そうで怖い」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
🌿 豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚
豊島区で「胃カメラ」「大腸カメラ」を安心して受けられる、消化器内科・肛門科専門クリニックです。
日本語が不安な方にも、やさしく丁寧に説明いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
豊島区 おなかとおしりのクリニック東京大塚
院長 端山 軍