2025年8月23日

「くしゃみや鼻水が止まらない」「ある食べ物を食べると体調が悪くなる」――。そんなとき、原因がわからないまま自己判断で薬を飲んだり食事制限をしたりしていませんか?
アレルギー検査を受けると、自分の体がどの物質(アレルゲン)に反応しているのかを客観的に確認できます。検査結果はあくまで「体が反応しやすい傾向」を示すものであり、実際の症状と照らし合わせて医師が総合的に判断します。
アレルギー検査は必要?
アレルギーとは、本来なら体に害のないものに体が過剰に反応してしまう状態です。検査を行うことで、その原因を特定することができます。

検査が役立つケース
・毎年同じ季節に鼻炎や目のかゆみが出る
・特定の食べ物でじんましんや腹痛を起こしたことがある
・ダニやハウスダストで咳や鼻水が悪化する
・家族にアレルギー体質がある
アレルギーの仕組み(正体)
アレルギーは「免疫が働きすぎること」で起こります。
どうして症状が出るのか
本来なら体に害のない花粉や食べ物に対して、免疫が「敵」と勘違いして攻撃を始めます。このときIgE抗体という物質が関与し、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、くしゃみ・じんましん・腹痛などの症状が出ます。
感作と臨床アレルギーの違い
・感作(かんさ):検査で「体が反応しやすい」と出る状態
・臨床アレルギー:実際にその物質に触れたときに症状が出る状態
検査は「感作」を見つける道具であり、陽性だから必ず症状が出るわけではありません。
アレルギー検査 VIEW39とは
当院では「VIEW39」という血液検査を導入しています。1回の採血で39種類のアレルゲンを同時に調べることができます。
調べられるもの
吸入系アレルゲン:スギ・ヒノキ・ブタクサ・ダニ・ハウスダスト・カビ・犬や猫の毛など

食物系アレルゲン:卵・牛乳・小麦・大豆・エビ・カニ・ピーナッツ・そば・魚類など

メリット
・採血だけなので体への負担が少ない
・一度に多くのアレルゲンを調べられる
・花粉症から食物アレルギーまで幅広くカバー
当院で受けられるアレルギー検査
「おなかとおしりのクリニック 東京大塚」では、VIEW39を用いたアレルギー検査を提供しています。地域の方々が安心して受けられる体制を整えています。
当院の特徴
小児から大人まで幅広く対応
・丁寧な問診で症状や生活背景をしっかり確認
・検査結果に基づき、生活改善・薬物治療・追加検査を総合的に提案
・豊島区・池袋・東池袋・大塚・巣鴨・駒込・板橋区・北区・文京区エリアからアクセス良好
検査の流れ(当院の場合)
当院では「検査ありき」ではなく、まず症状や生活状況をしっかり伺ってから検査を行います。
ステップ
①問診:症状の種類・時期・きっかけを確認

②採血:VIEW39で39種類のアレルゲンを同時にチェック

③結果説明:医師が症状との関連を解説し、必要に応じて生活改善や追加検査を提案

当院のアレルギー検査はこちら
よくある質問
アレルギー検査について誤解されやすい点を整理します。
Q:「数値が高い=一生その食べ物は禁止?」
A:違います。数値はあくまで「体が反応しやすい」という目安。実際に症状が出るかどうかは別問題です。
Q:「全員が一度は受けた方がいい?」
A:症状がない人に一律で行うのは推奨されません。むしろ誤解や不必要な制限につながります。
Q:「薬を飲んでいると検査に影響する?」
A:血液検査(VIEW39)は、抗ヒスタミン薬を服用中でも基本的に結果に影響しません。
まとめ
最後に、アレルギー検査の位置づけを整理します。
ポイント
・アレルギー検査は「症状の原因を探す」ために役立つ
・VIEW39なら39種類のアレルゲンを効率的にチェック可能
・検査の解釈には必ず医師の判断が必要

監修:東京都豊島区おなかとおしりのクリニック 東京大塚
院長 端山 軍(MD, PhD Tamuro Hayama)
資格:日本消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会指導医・専門医・評議員
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
帝京大学医学部外科学講座非常勤講師
元帝京大学医学部外科学講座准教授
医学博士